出会い
「九才のとき、わたしの心はとうに女でした……」
ユカが井上に初めて会ったのは九才のとき。
家に戻ってみると、いとこの理恵子(里見瑤子)が井上(田谷淳)と一緒に結婚の報告に来ていた。
ユカはものもらいで眼帯をしている姿をひとに見られたくなった。
顔をふせ、黙ったままのユカに井上は言った。
「きれいな目をしてる。ウソじゃない。見てごらん、ぼくの目、鏡にして」
それがユカ(小田切理紗)の恋の始まりとなった。
つぎへ